CMソングとヴィンテージ洋楽
CMソングは最近音楽製作会社とタイアップが主流ですが、ロック系の70年代ヴィンテージも、90年代中盤に缶コーヒーの「ブラック」にディープ・パープルの「ブラック・ナイト」を使い始めた辺りから、けっこう耳にすることが多くなりました。もちろんビートルズなどの60年代ポップス〜ロックはもっとずっと前から使われていましたけれど、ロックに限るとなかなか商品のコンセプトと一致するケースが少ないので、これはメーカーの宣伝部の課長クラスと広告会社のCMプランナーがその世代(大概1950年代初頭生まれ)になり、決定権を持ち始めたからこそでありましょう。同時に、だんだん安易な使用の仕方にもなっていった感も有りますね。クイーンなど使いすぎの嫌いが有りますが、そもそも73年頃本国英国で冷遇された彼らを最も早く評価し受け入れたのが日本人なんですから、クイーンの楽曲への民族的親和性が日本だけ非常に高いのだ、と理解しておきましょう。それにクイーンの曲って初期2枚のアルバム以外は、いわゆるロックのイディオムではなく、常にケレン味たっぷりなのでCMソングに大変向いているとも言えますね。
<知る限りのクイーン使用CM>
東芝 — コスミオ —:ウィー・ウイル・ロック・ユー
ホンダ — モリビオ :キラー・クイーン
三井不動産:サムボディ・トゥ・ラブ
キリン — ヌーダ :ドント・ストップ・ ミー・ナウ
アルゼ — ロックユー・クイーン(パチスロ): バイシクル・レース
東芝 — ギガビート: バイシクル・レース
ペプ シ— ペプシ・ダイエット: ロック・ユー
東芝 — レグザ: 伝説のチャンピオン
アサヒ — ニュー・スーパーH2O :アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラブ・ユー
最近は金融など団塊世代ターゲットの商品も増え、その年代に的を絞ったCMソングの使い方も有るようです。サディスティック・ミカ・バンドの「タイム・マシンにお願い」なんぞは、ミカさんの代役で木村カエラの登用ですから、何をかいわんや。いや、本当は木村カエラがメインでタイアップ、その選曲にオールディーズの「タイム・マシンにお願い」を使ったと言う方が、広告戦術的には正しいでしょうか。
さてそんな中でも個人的に耳についてなんだか違和感が有るのが、二つ。
ひとつはミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」。大変いいメロディではありますが、しかしフレンチ・ポップスとしてはけっこうエッジが立っている部類の曲なので耳に残ります。なのに各社がなんでこうも被って使うのか?同じポルナレフでも「愛の休日」なんか被ってません。
今年はホンダ — ゼスト(2006.6.24)、去年は三井住友銀行 — MOST(2005.5.23)、もっと昔では
トヨタ — ビスタ、IDO — cdma oneなどが有ります。一度使われたらCMプランナーも潔く使用を諦めればいいのにねえ。
もうひとつはサッチモことルイ・アームストロングの「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」。サッチモの曲はほかにもいろいろ使われていますが、だんぜんこの曲が多い。曲自体は暖かくてこころに沁みいる大変な名曲だと思います。当然BGMとしての効果も抜群で、CMプランナーがこぞって使いたがるのも分かります。全部は分かりませんが、ソニー-BRAVIA、ホンダ ワンダー・シビック、東海東京証券 「企業CM」などなど。こう濫用されると、サッチモの原曲の持つ味わいがテレビで流れれば流れるほどすり切れていくように感じるのです。先のキリン ヌーダなどは、クイーンの曲とタレントの持つ資質が相乗効果というあ、あるは互いに触媒となり新しい魅力を産みだしていたのですが、サッチモをBGMに使う場合はたいてい曲の魅力にもたれかかった効果音でしかない。ギリシャの有名なミュージシャン、ヴァンゲリス・パパサナシューのプログレッシヴ・ロック時代の名曲「アルビドー(反射率)0.39」が某矢追ディレクターによりUFOの定番効果音になってしまったように。
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コメント
団塊さんはもうちょい無駄使いするかと思ってましたけど、違うみたいですね。団塊の方に聞いて実感しました。そんな裕福ではないでしょうし、勝ち残った方々でも、カナ=リ金銭感覚が発達しているので、運用をベースとした金融業さんだけが、おいしい目を見るんでしょうね。
いっぽう、武富士やらサラ金は 銀行に縁の無い貧乏人の味方とも言えますね。
投稿 がらんどう | 2006年7月31日 (月) 16時16分
クイーン、一杯かかってますものね。私は嫌いじゃないんで、いいんですが。
でも、団塊さんたちって本当に世間で言われるほど金持ちさんかな?と思います。
彼らが住宅ローンを組んだ頃って、丁度バブル入りかけの地価がズンズン上昇した頃。元本そのものだって今から見てもスゴイものだったはずです。で、それを65歳完済とかで組んじゃうと、これはこれで負担ですね。
むしろ、その下の年代のほうが趣味とか遊びにお金をかけるやり方うまいんじゃないでしょうかね。(自画自賛W )
生活費に関しても、もともとそんなにバブルの恩恵こうむるようなベア体験せず、むしろ長期不況の頃のつつましく過ごす習慣が身に付いちゃって、森永某が300万円生活説を言い出したときも「そんなんとうにやっとるがな」でしたし。
むしろ、小金を使う余裕はあるんじゃないですかね。今のビジネスベクトルだと、大物買いばかりを追求しているみたいで、息が切れるんじゃないかと気になってるんですよ。
投稿 ゆずこせう | 2006年7月25日 (火) 22時15分