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2006年9月 9日 (土)

「優しい魂よ」

Eiki202 2005年8月9日に他界した父の遺稿詩集「優しい魂よ」が出版されました。 http://ryukyushimpo.jp/info/storyid-15928-storytopic-22.html

(以下、琉球新報記事より)

 2005年8月に亡くなったH氏賞受賞詩人で、山之口貘賞の選者を28年間務めた知念榮喜氏の遺稿詩集。知念氏が、亡くなる直前までつづった手書き詩集を基に作成。表題作を含む17作品を収録しています。研ぎ澄まされた感性から沸く、切迫したリズム感、澄み切った生の鼓動が、あふれています。
  高見順賞を受賞した詩人で作家の辻井喬氏(本名堤清二)が「知念榮喜の人と作品」、現代詩花椿賞受賞の詩人・高貝弘也氏が詩「汀のひとよ―知念榮喜翁の魂に」、歴程新鋭賞受賞の詩人・田野倉康一氏が「血のなかの産土―知念榮喜の詩集をめぐって」をそれぞれ寄稿しています。

琉球新報社発行 価格2,100円(税込) ISBN 4-89742-175-X 判型B5判107ページ 2006年7月発行

相当数の原稿は10年以上前から暖めていたはずですが、前回の詩集を出した神戸の出版社が原稿を預かったまま、売れないと予想し、塩漬けだったのです。父の死を期に、父がずっと「山之口獏賞」の選考委員を務めていた関係で主催している琉球新報社さんが出版の意向を示してくれたのでした。とはいえ100部買取が条件ですから自費出版でこそ無いものの詩集は商品にはなりえないですねえ。

父も死を予感していたのか、手作りの生原稿の綴りを、家(私の母親)と父を師匠のように慕ってくれた田野倉さんという在京の詩人、それに山之口獏賞受賞の在沖詩人与那覇さんの三人に生前渡しており、これをもとに原稿を作る作業が始まりました。今回は与那覇さんの馬力で辻井喬氏の寄稿を得ることが出来、また田野倉さんの絶大なる尽力のより父の年譜が出来ました。なお、私自身はこのプロセスにはまったくかかわっておりません。ここでお二人には心から感謝を表したいと思います。

与那覇さんには申し訳ないのですが、田野倉さんが喝破されたように、父はやはり沖縄という幻の故郷を心の中に求めた彷徨の人であり、決して沖縄の土着性とは無縁の人でありました。またありがたいことに、年譜を作成していただいたおかげで、断片的にしか聞いていなかった交友関係や日本浪漫派との関わりが分かったことです。生前には聞いてもつながらなかったのに不思議なことですね。

ご希望の方は琉球新報事業局出版事業部098-865-5100へ。

ご連絡いただければ私からも著者買取分を定価で発送できます。

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http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=489742075X

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