蕎麦屋の経営って難しいのね:手打蕎麦 賀庵
溝口の蕎麦屋さん 「高はし」を紹介したので、それなら地元の隠れた名店こそ先に紹介すべきだったと思い、「賀庵」のことに少し触れます。
田園都市線 たまプラーザ駅から徒歩で言えば15分か20分、閑静な住宅街の中にあり、とてもとてもビジネスとして飲食店経営をやっていく立地にはありません。ご亭主は脱サラだったのでしょうか、手打の蕎麦にこだわり、酒やつまみ、内装にも遺憾なくセンスをめぐらしている、ヌーベル・ソバジーヌ?の典型のようなお店でした。席数はうろ覚えですが16席くらい、厨房にご亭主一人、洗いとサーブに一人で切り盛りするにはすこし広すぎか。しかし住宅地なので夜などファミリー客を迎えるにはカウンター席は不要で、多少またせても四人席が複数ないと回転しなかったのでしょう。
内外装は和を基調にしており個性的ではないですが、多少ネオジャパネスク風の調度もあり、安心感のあるデザインでした。
お蕎麦は二八が基本で、かなり細切りでした。充分蕎麦のえぐみも感じさせながら下品にならない深さもあり、つゆもあまり濃くなく上品です。夜は日本酒、焼酎も種類もそこそこあり、あても楽しめました。
惜しむらくは開店当初に比べて天ぷらの油の切れがいまひとつになてしまったこと。かきあげなど流行の前から取り入れていたのに残念です。
最後にこの店の唯一にして最大の欠点を上げると、それはは接客。サーブに当たる女性はご亭主のお嬢様なのかどうか分かりませんが、ずっと同じ人で異動?は有りませんでした。夕刻閉店1時間前になると、あからさまに店に入ることを嫌がるし、電話の応対も非常に冷たいです。これでずいぶんお客を失っているだろうことは想像に難くないので、せっかくの丹精こめた手打蕎麦の味が泣こうというものでした。
さて、この記事を過去形で書いたことに気づかれましたでしょうか。写真は2.005年12月31日年越し蕎麦の際のもの。賀庵、2006年7月には閉店してしまったそうです。やはりうどん屋と違い、小麦粉より原価の高い蕎麦屋を、住宅地立地(つまり夜の飲み屋収入が期待できない)で、拙劣な接客で行うと、いかにおいしい蕎麦を打っても経営は続かないということでしょうか。
現在、賀庵のあった、横浜市青葉区 美しが丘4-19-19 すみれハイツ103 には「風来蕎」という、これた手打蕎麦のお店がたぶん居抜きではいったそうです。開店して2ヶ月経つそうですが、まだ私は行っていないので論評は出来ませんが、地元民ブログによれば、未だし、との評価でした。たまプラにはおいしい蕎麦屋が少なく、まあまあであった駅前の 「利休」も2005年頃に潰れてしまったし(いまは韓国風焼肉店)、まあまあのレベルだった源氏庵はあざみ野のご自宅に引っ込み、事前予約制の道楽へ移行、http://www.minard.co.jp/kyorakuan.htm、北前倶楽部など一度も行かないうちに潰れてしまったです。エリア住民には関西からの転勤族も多いせいなのでしょうか、蕎麦屋の鬼門なのか、不思議ですねえ。鷺沼の「好味屋」は昔から有名ですが、細すぎで上品過ぎだし、学芸大学の「夢呆」は遠いし、近所によいお店がないものか。
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コメント
昴さま、このような立ち位置のはっきりしないブログを読んでくださって、どうもありがとうございます。
そもそも私は飛行機とプラモデルのサイトを2001年から運営してきており、いわばWEB1.0世代なんです。遅れてブログも始めてみましたが、一人の人間から生み出すコンテンツの量は限られており、しかも一番良く知っているネタはHP、あるいはミクシィで、となるとブログのネタが散漫かつ継続的でなくなってしまいます。
たまプラは確かにイメージ先行ですよね。富裕層第一世代の方々はそろそろリタイア時期でしょうし、私のようなここ十年で越してきた人間など、お屋敷町とは無縁のサラリーマンでして、高い住宅ローンと教育費に追われ、可処分所得はかなり低いです。そういう人種がここ数年の大規模マンション造成で増加したでしょうから、あまり高級なお店ははやらないでしょう。
今日は奥方が用事でいなかったので愚息を連れて夕ご飯を中華の黒龍でいただきましたが、まあ可もなし不可もなしでしょうか。
投稿 がらんどう | 2006年11月28日 (火) 00時14分
初めまして。ちょくちょく読ませてもらっています。
確かに田園都市線には美味しい蕎麦屋さんを見つけるのみ苦労しますね。
風来蕎さんには頑張って欲しいものです。
しかし、どうして居抜きであの場所にしたのか疑問ですね。たまプラ付近は高級住宅地のイメージがすっかり定着してますが、昔から住んでる者にとっては富裕層はほんの一部で
大半は庶民なのに(私を含めて・・・)。鷺沼の北海道の前のフレンチしかり、しゃれた感じの店は難しいのが実情なのではと思うのですが・・・
投稿 昴 | 2006年11月27日 (月) 14時19分
こんばんは!
今更ですが、近所の[そばやさん]の記事、アップしたので、お時間がある時にでも、いらしてくださいね☆
今の[新そば]に季節には物足りないかもしれませんが、近所のそばやって事で・・
投稿 伽羅 | 2006年10月15日 (日) 01時14分
PAISUKEさん、黒麦
http://www.at-s.com/bin/GURU/GURU0040.asp?yid=A945222423
紹介がありました。手打で生粉蕎麦かも。ぜひ行きたいですね。
投稿 がらんどう | 2006年10月13日 (金) 00時49分
PAISUKEさん、静岡には昔住んでいたのですが、黒麦は知りませんです。ここ10年開発が進んだ駅南のお店でしょうか、ホビーショーのときは、駅北側、国道1号沿いの戸隠そばには時々行きます。ここは磯おろしが売りで、細い麺にやや甘めのつゆでなかなか美味です。蕎麦自体は二八かもしかしたら三七程度でそうそう高級なものじゃ無いと思いますが、名物目当てでいつも混んでいます。
投稿 がらんどう | 2006年10月13日 (金) 00時35分
やっちさま、もしかしてお知り合いでしたら申し訳ありません。ただこちらはこどももいる家族連れですから、冷たい空気を甘んじて受容しておりました。お客と話するどころか、注文すら聞く態度の無い方でした。あるいは昼と夜でサーブの方が違ったのかもしれませんね。そんな極端に二面性のあるかたはそうそう居ないでしょうし。
投稿 がらんどう | 2006年10月13日 (金) 00時26分
はじめまして。
賀庵、友だちのおススメであたしも何度か行きましたよ。
ホールの方、すごく感じの良い女の子で、あたしはその子とお話するのも楽しくて通ってましたが・・初めて行くとき、道のりを聞こうと電話をしましたが、丁寧に細かく教えてくれて、なお行こう!と思ったのを覚えています。
お年寄りのお話も、何度同じお話をされようが、笑顔で聞いてあげていて、横目で忙しいのに偉いなって、感心してました。
無理なお願いをしても、店主さんを説得して、笑顔で答えてくれましたし。
がらんどうさんの態度に問題があったのでは?
あの女の子を不快にさせるなんて相当ですね。
あの子がいなかったら、あたしは賀庵さんには通わなかったな。駅から遠いし・・
投稿 やっち | 2006年10月12日 (木) 02時37分
がらんさん、ご無沙汰しております。
さて蕎麦のお話拝見しました。神奈川でも海老名あたりには結構美味しいお店があるのですが、がらんさんのお宅からではそれこそ東京に行った方が早いですね。また今年の静岡ではネットで探したお店で静岡駅近くの黒麦というお店に食べに行ってきましたが、美味しかったですよ。来年は是非いきましょう。
投稿 PAISUKE | 2006年10月 4日 (水) 23時27分
コメント、ありがとうございました。
私は、この街ができて以来(位)住んでいて、他の町に住んだ事がない『ドチャッキー』。
蛇とか、狸がいる時代からです。。
10年住んでいれば、いろんな事、ご存知でしょうね。
こちらで、タマプラ周辺の情報が出るのを楽しみにしています。
実は・・『駅前』開発、許せないのです・・(笑)
投稿 伽羅 | 2006年9月30日 (土) 02時37分
ありがとうございます。私は10年ほど前に越してきたのでドチャッキー!と自称できるまでのキャリア?ではありません。
町ができて30年強、当初からずっと商売なさってきて今でも生き残っているお店の方のちょっとした選民意識と、チェーンオペレーションのお店、東急系、それらと関係ない自主独立路線で開業されたお店と、様々ですね。
生き残れそうなお蕎麦屋さん記事、期待しております。
投稿 がらんどう | 2006年9月25日 (月) 10時16分
こんばんは。
lymphe-beauty事、伽羅と申します。
先日は、コメントありがとうございました。
風来蕎さんは、確かに居ぬきに近い・・
いや、居ぬきですね。
『利休』も『源氏庵』も・・(消)
おしゃれさと、、蕎麦のうまさにこだわると、ここらへんでは『商売』にならないのでしょうね。
美味しさがあれば、おしゃれさなんて二の次・・のはずなのに、それでは生き残れない悲しさ。
私的には、それなりにここらへんでもちょっとは生き残れるだろう・・と思っているお蕎麦屋さんがあるので、近々でアップする予定です。
万が一、「地元民」と言うのが私であれば、結構笑える表現で、気にいりましたよ。
私は、私の友人には、『ドッチャキー』と自称しております。。(笑)
投稿 伽羅 | 2006年9月25日 (月) 02時02分