ラミー辞任
アメリカは中間選挙で民主党躍進、というか共和党自壊で、国防長官のラミーが詰め腹切らされましたね。国連大使のボルトンの命運も半年以内でしょう。
わたしゃ、戦中派の親父に育てられたのですが、ややライトシフトできまして、ネオコン大嫌いだし、それに同調したラムズフェルドはもっと嫌いでした。あのゆがんだ冷笑がいやらしかったでしょ!
わが国でも近視眼的国粋気分(主義とはいえない)で、中国や韓国の揚げ足をとっていちいち一喜一憂している若い人がいますが、立場が違うだけで視線はラミーおよびネオコンと根は同じ。小泉はブッシュ凋落前にさっさと辞めちゃったんで、ほんに強運と思いますが、エゲレスの子犬ちゃんはダメージでしょうね。
ただねえ、2年後にもしも民主党政権になってクリントンと同様の政策を掲げるなら、保護貿易主義や単独主義・鎖国的態度が強くなり、日本にとっては、特に自虐史観が嫌だというだけで憲法改正、9条破棄とか、極東裁判無効とかだけ、能天気なこと言ってる人は困りますよね。もし9条を改正し、自衛隊を国防軍にするなら、それは単独でなしえる訳は無く(なぜか今の国粋気分者は言わないのですが)、実際は同時にアメリカとの安保条約改正(解消)がセットになるわけで、単独主義的性向になるに違いない民主党政権のアメリカ相手に、それを外交的に勝ち得るのは相当タフなネゴシエイションが必要になるはずです。ブッシュ政権下のアメリカであればいちいち文句言わないので、単独核武装論をつぶやいたり、仮想敵国的的に中国・韓国をためにする発言をしても大丈夫でしたが、民主党相手ではもはや、そのことに目をつぶっていられなくなるはずです。それはつまり、日本にも自立外交が必要になると言うことで、中国、韓国、台湾、北鮮ともアメリカの言いなりでなく、自立的に対峙しなけりゃいかんわけで、これは相当なタフネスが要求されると思うんです。そんなタフさは今の日本には無い。戦後一貫して安保ベースに経済発展をして、外交や国防にかかるコストをローコストオペレーションしてきたツケが来ています。安倍首相は国の舵取りをする前はかなり確信的に国粋気分者だったのに、首相になったとたん、ジャガーチェンジしてまるでかつての宮沢首相みたいになってしまいましたが、それはある意味、日本の生きる知恵なのかもしれません。自民党の保守本流は愛国的(国粋でないの意。あるいはナショナリスティックでなくパトリオティズムの意で)感情を押し殺し経済発展を取ったため、戦後ずっとアンビバレントな政策を採ってきました。それが先進国の仲間入りを果たすまで復興したからこそ、封印してきた「普通の国」になりたい願望が表面化してきた訳で、それはそれでひとつの国の歴史から必然的では有ると思います。しかしその対価は、ほおかむりの年月が長い分、どんどん重くなっていますでしょう。
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