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2006年12月 3日 (日)

富の未来

          Tomi_

ビジネス書を読む習慣が無かったので、トフラーは初めて。「未来の衝撃」や「第三の波」は未読なんです。平易な訳文でいろいろな発想方法や視点が出てくるが、上巻でうなずいたのは「生産消費」という概念。訳語が平板すぎかつトートロジックなことが惜しまれるが、育児や教育、ウィキペデイアなどへの無償のナレッジ提供行為をうまく説明できる。

下巻。部分的には刺激的な示唆がちりばめられているものの、その幅広い分野に自分自身が対応できていないため、読む気力が持続しなかったんでしょう、やっと読み終わりました。帰りの通勤電車1時間のうち、立っていて寝ない時間平均20分×?日でしょうか。上下で約1ヶ月以上拘束。かなり速読派の私ですが、翻訳文かつ教養書的なためついつい遅くなりました。小説などではまってしまえば家でも集中して読みきってしまうこともあるんですが(^_^.)
 さて下巻はアメリカ人としてのトフラーが、中国や欧州、日本を外から包括的に総括。これはやはり面白い。言われれば当たり前ですが、日本の企業や組織でグローバルにかつスピードを持って自己変革しているのは製造業のみだそうです。確かに金融も行政も教育もメディアも高度成長期の計画経済システムから脱却していないですね。なによりアマゾンやグーグルみたいな、高度に特化しまったく新しいパラダイムで伸張する分野と言うものが日本や欧州には皆無です。

 未来学派というものが流行ったのはもはやうん十年前でしょうか。通読すると大作・力作の割りに総花的過ぎて、一本通った芯が見えなかったなあ、というのが読後 感。

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コメント

ミルク32+さん、生産消費者は前作で提示されていた主題なんですね。日本だと「主婦の家事労働の対価は?」というレベル以上ドリルダウンされないけど、おなじことですもんね。あとは、本書、なるほど遺言ですか。確かに。しかしトフラーみたいな百科全書的思想の人って、いまや希少価値ですよね。

投稿: がらんどう | 2006年12月 4日 (月) 02時54分

生産消費者の台頭は「第三の波」の中に登場した主題なので、上巻はその総括と次の波の発生を確認したが、下巻で新しい波の方向性は示されてない。それは第二第三の波が欧米先進国が中心だったが、次の波は違うかもしれないという作者に予感があるのでは。ゆえに、この本は作者、そして彼の属する社会以外の誰かに筆を渡す遺言状だと思いました。

投稿: milk32+ | 2006年12月 3日 (日) 23時25分

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