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2009年3月 8日 (日)

吾妻ひでお「地を這う魚」

あじましでお先生の新刊です。あじま先生、生きているのだけでも嬉しいのに新刊も読めるなんてなんと素晴らしいことでしょう。ですからこれ以上のことを望んではいけませんですね。
             
               
 日記シリーズのネタも尽きたというか、「うつうつひでお日記」、「うつうつひでお日記 その後」によれば2005年頃から描き始めたようで、あずま版「まんが道」です。ただしストーリーは大変つまらない。登場人物=北風6人衆が「まんが道」と格が違うんですもん。結局4人はプロになれなかったか既にリタイア。いまだ現役なのは松久由宇さんだけだそうですが、昔から実名が出ていても私はこの人の漫画を読んだことがありません。マイナーですよね。いちばんマイジャー(byいしかわじゅん)なあじま先生にしたって、アル中で蒸発&ホームレスですからねえ。
しかし描き込みの密度はすごいですね。とてもドグマチール、ノリトレン、メレリル、ベンザリン、トリプタノール、ダルメートなどを常用しながら描いているとは思えません。「どど」「ぐずり」などの新キャラクターのほか、魚系、爬虫類系の生物が空間に増殖しています。もしかしたらSF深読みオチがあるのかもしれませんが、ハードSFファンでない私にはどうせ分からないので、ただ絵を楽しみました。登場人物は大半が擬人化ならぬ擬人動物化しています。日記系の本でも触れていた秋田書店の少年チャンピオン <鬼の>壁村編集長はゴリラになっています。一方、これらの丸っこいキャラと「ときめきアリス」系のダークなテイストが混在しているのがいまひとつ中途半端な感じではあります。ああ、いかん、あじま先生の作品は読めるだけで幸せなのに、こんなことを書いたら罰があたってしまいますね。

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