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2009年3月28日 (土)

俺、南進して 読了

町田康ファンを自認しておきながら「俺、南進して」(1999年)を角川文庫になって初めて読みました。多分フォト小説で値段が高いのと10年前では町田ファン度がまたあまり高くなかったから、新刊時にパスしたのでしょう。ただ文庫版にしても2008年の9月に出ているので、これまた半年遅れ。最近本屋の単行本コーナーも文庫コーナーも、昔風で言う週間小説、つまりミステリや直木賞系列、ケータイ小説、タレント本などばっかり。純文学は日陰もの扱いなので、新刊、文庫本新刊でも平台に並ばないことがあるため見過ごすことも増えそうです。 自分自身でも芥川賞新刊はもうずっと読まないので、確かに直木賞系やミステリ、アクションなど、「定型フォーマットをベースに連作されるノベル」でないと、読む前の抵抗感が大きい過ぎて楽に読めないことは分かりますが。
 さて内容は、句読点の脱関節式の町田節で語られる、自分追跡の悪夢無サンバ。しかも写真家アラーキーとのフォト・コラボ。文庫本は解説が内田春菊なんで、版形が小さい分を補填します。
 アラーキーは私の大学のOBとしては例外的な有名人なんですが、本人は余り語らないし、実は私も昔からこの人の写真が好きじゃない。どろどろとした猥雑さをこれでももかと演出する技法は、人間に対し表面的にしか理解できない私には重すぎるんでしょうね。ただ町田ワールドとの融合はかなりうまくいっているようで、写真が先か、文が先か、混淆状態に仕上がっています。

Orenanshin

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