カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2008年2月25日 (月)

スウィーニー・トッド

先週ひさびさに映画館で封切り映画を見ました。大好きなティム・バートン監督&これまたファンであるジョニー・デップ主演の「スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」です。バートンとしては、スリーピー・ホロウ系の作品で、そこそこ面白かったんですけど、大傑作とは思えませんでした。

映像美は素晴らしいけど、スリーピー・ホロウで見たことあるレベルでしたし、

こちらの期待値が高すぎたのか、あるいはホラー×オペレッタ形式、ミュージカル形式が未消化だったのか。

映画でのオペラというと私はロックオペラ トミーしか知らないのですし、ハリウッド往年のミュージカル映画は吐きそうになるためひとつも見たことが有りませんが、どうしてもストーリーの陰影や複雑さが消えてしまい、どっちかというとコミックみたいになってしまう。

スリーピー・ホロウはトラッドが下敷きだったこともあり、噛めば味わいが深くなる作品でしたが、どっちかというと同じデップ主演の「フロム・ヘル」が不完全燃焼だったのと似ていると思いましたね。

 一方、こちらの感性が衰えてバートン節を味わえなくなったという可能性もありますが、どっこいカート・ヴォネガットの「タイムクエイク」を最近読んで、ヴォネガット節に感動していますので、それは無いぞ。

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2007年8月15日 (水)

もはや映画ではない?

盆休み、こどもがはやばやと「ナルト」の前売り券を持っていたので(プレミアムグッズ目当て)、引率のおやじのほうは、おなじシネコンでなるべく時間がかぶさる物をと思い、スピルバーグ製作×マイケル・ベイ監督「トランスフォーマー」を見てきました。

http://www.unltd-media.jp/tf/top.html

 結論:これはもはや映画とは呼べない代物ではないでしょうか?

 ハリウッドは金だけかけた白痴的に中身のすっからかんなSF映画をけっこう産出してきましたが、この「トランスフォーマー」は、「スターシップ・トゥルーパー」よりもっと中身が無いかもしれません。米軍がカネダシテイルノガアリアリだった「インディペンデンス・デイ」のほうがまだしも、爽快感が有ったと思います。いちおうシナリオが有り、性格を付与された登場人物が居るのですが、これが驚くばかりに平板なんです。アメリカ版のアニメは(私はビーストウォーズしか見ていないが)、日本的変身モノのお約束を意識しつつ、マーヴェルらしい、アメコミ・ヒロイックなテイストもあって、あれはあれで味わいがあったんですけど、変身おもちゃネタに、無理に映画的スクリプトを与えようとするから、無残な失敗に終わったのでしょうか。CGのデータをオープンし、ゲームおたくに3DCGゲーム化してもらったほうがよっぽどいい結果になるでしょう。同じマイケル・ベイ監督の「アルマゲドン」はそこそこ感動できるお話だったのに。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC

 誤解の無いように書き添えますが、私はお馬鹿SFは大好きであり、「フレッシュゴードン」とか「バトルフィールド・アース」なんぞもOKなんですよ。それでも家に帰ってから、普段は決して繰り返してみることの無い、マイケル・チミノ監督「ディア・ハンター」とデヴィッド・リンチ監督「ストレイト・ストーリー」というしみじみ系?映画をたて続けに見てしまいました。

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2007年3月25日 (日)

気になる名脇役達(再録)

名優・名女優もいいですが、映画の楽しみのひとつに個性的な脇役をウォッチするというのも有ります。脇役一筋の方もいれば、今はチョイ役でもそのうち主役を食うまでになる人もいる。そういう俳優さんの中で、私の琴線に触れる人をすこしだけピックアップしました。もちろん、深い洞察と見識にもとずいた、などということは無く、ただただ表面的かつ思いつきの駄文でございます。

            Toro_2

ベニチオ・デル・トロ(上:ひどい顔ですね。本人はもう少しハンサムです)
    -ブラッド・ピットになり損ねたプエルト・リコ人-

 私が彼を知ったのは随分最近で、ブラッド・ピット客演のコーエン兄弟監督作「スナッチ」でした。こないだNTVの深夜「月曜映画」(これ、タイトルバックが丸尾末広という、恐ろしい番組。プロデューサー氏は、深夜枠なんで局の上にもスポンサーにも黙って確信犯的にやったんだな。えらい!)で見ました。すごかったのは、やっぱりブラッド・ピットの演技のほうで、パイキーと呼ばれるアイルランドのジプシー???を演じ、かつて「デビル」で酷評されたアイリッシュ訛を逆手に取った、何語かもはや不明な言語(シュメルジョウウシェーケウウンジョウルってな、噛みたばこを両方の頬に入れてしゃべってる風)で怪演でした。
 いっぽうデルトロは、ひたすら情けない泥棒役。フィルモグラフィーを見ると、テリー・ギリアム監督、ジョニー・デップ主演の怪作「
ラスベガスをやっつけろ」とかに出ていて、変な役者さんです。イタリア系かと思ったら(ダニー・アイエロとかに語感似てません?)、プエルト・リコ出身でした。さて、トロといえば寿司の王道ですが、この人はトロというより、「ベニショーガ・イカ・ゲソ」とか「ベニサケ・アニ・サキース」という感じですね。要は食えない(^_^;)。若い頃はブラッド・ピット風2枚目でいけそうな雰囲気もありましたが、歳とともにだんだん壊れて凶相になり、性格俳優&脇役が定番になりつつあるようです。

            Trejo_1

ダニー・トレホ<悪役商会の売れっ子>

(上、おおクリソツやんけ。って、まあ写真のトレースが土台なんで、大幅に似てない訳は無いんですが、こういうマンガチックなお顔は似顔絵にしても外れないですね)。
 メキシコ系(多分)の凶相の俳優さん。悪役以外あり得ない、という御仁。ロバート・ロドリゲス監督の従兄弟だそうで、どうりで彼の映画で重用されてます。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の吸血酒場のマスター役が一番印象的でしょうか。「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」では、ジョニー・デップへのからみ方がちょっとシュールになっており、凶相だけの売りから、一皮剥けると面白そうですね。ハリウッド的ガイジン(アジア人やヒスパニック系など)の悪役俳優さんってけっこう定番のポジションが有るようですが、アクション映画など見ていても、数年くらい連続して出演していたような俳優さんが、とんと見かけなくなることが多い中(しかも名前なんて、見てる方は覚えないですし)、ダニーさんは頑張っています。 

                                      Hen_2

ランス・ヘンリクセン<ハリウッドの天本英世>

(上、絵が生硬ですいません。末期の胃ガンにかかったダーティ・ハリーみたいになっちゃった)。
エイリアン2のヒューマノイド・ビショップである。主役のリプリーが、タフではあるものの、知的でも精神構造が深そうでもない部分をビショップが補っていましたね。孤高の哲学者、無償の自己犠牲。もっとも第1作と異なり、第2作はジェームス・キャメロンというアクション映画職人が手がけたので、ほとんど宇宙海兵隊戦争映画ですが。このひと、出演作はSFが多いが、ジム・ジャームッシュの「デッドマン」など文芸?映画にも出ています。演技が巧いか下手かはこの人の場合、ほとんど問題ではなく、あの内省的な風貌と、ぼそぼそと寡黙な面持ちだけで絵になってしまいますね。和が日本の故・天本英世さんのハリウッド版とも思います。
 ヘンリクセンと言う苗字も、日本人から見たらは珍しい気がします。北欧系でしょうか。ジミ・ヘンドリックスとシー・ビクセンを足して割ったみたい(~o~)
 さらに話題がそれるんですが、ランスさん、「スクリーム3」という青春ホラー映画にも出てます。これの前編「スクリーム2」(ジェニファー・ラブ・ヒューイット主演)には、「死霊のしたたり」のハーヴァート・ウエストの役者(ジェフリー・コムズJeffrey Combsさんと言います)リゾートホテルのクローク役で出ていました。このシリーズ、こういう配役には気を配っていたんですね。コムズさんは、さらにスタートレックのアンドレア人(ららら無人君の元となった異星人)や、フェレンギ人のブラント、ヴォルタ人のウェイユンとか、ちょい役でテキトーに使われてます。  

 <追記>さるトリビアルな話題を扱ったサイトの情報では、アーノルド・シュワルツネッガー(現カリフォルニア州知事)主演の映画「ターミネーター」は、当初主演にランス・ヘンリクセンが予定されていたとか。なるほど、そう考えると、あの粗い粗いストーリーテリング、映像的にも「余り金かかってねーぞー」的雰囲気など、ヒットした割にはB級映画臭がぷんぷん臭って、どうも今までピンと来なかったんですが、コロンブスの卵発想でヘンリクセンが主演してれば、これはもう誰でも納得できる正真正銘のB級映画になっていた訳で(^_^;)、シュワちゃんが主演して、彼の個人的魅力でヒット映画にさせちゃったほうが、そもそも無理があったのですねえ。

          Busce_1

スティーブ・ブシエミ<歩く口>

上:に、似てない(-_-;)

 口から生まれてきたようなひと。常に早口で何かしゃべっている。その言葉に意味が有ろうが無かろうが、とにかくまるで脅迫神経症のように、熱病に浮かされたように、しゃべる。人の死なないマシンガンの連射。生粋のニューヨーカーないしはブルックリンそのもの。はじめてホール&オーツを聞いた時、ダリル・ホールの歌って、歌詞に書いてある文字と全く別物に聞こえるので驚いたもんでしたが、NY訛ってえのはこういうもんなのか?ブシェミとホールの訛は同じ部類ではなさそうですが、とにかく英語がネイティブでないと、何を言っているのかさっぱりわやです。
 アクターズ・スクールに学んだ正統派だったらしいのですが、なんせジャームッシュ監督作「ミステリー・トレイン」、コーエン兄弟監督作「バートン・フィンク」でじわじわ人気の後、タランティーノ監督作「レザボアドッグス」のミスター・ピンクでブレイクですから、まあ怪優と言わずして、ですねえ。アニメ「モンスターズ・インク」では、悪役ランドール・ボッグスを演じていました(ワゾウスキーはビリー・クリスタル)。
 と以上、ただただしゃべくりだけの関西人みたいな書きようをしましたが、このひとの魅力はそれに加えて、なんとも憎めない「かわいらしさ」にあります。ぜったい憎めないタイプ。うーん、キュート!   

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2007年1月11日 (木)

パプリカ

筒井康隆御大原作 今敏(こんさとし)監督のアニメ映画「パプリカ」を見て来ました。結論:とってもいい出来です。筒井原作は1993年の断筆宣言の直前に発刊された小説です。筒井作品は若干のエッセイを除き多分ほとんど全部読んでいるはずですが(ジャスピアニストの山下洋輔に言わせれば、新聞の寄稿一片たりとも疎かにせず全部読んでいて初めてツツイストを名乗れるそうですが!)、個人的には筒井作品のなかではベストと思っています。初期のスラップスティックも嫌いではありませんが、若いころは文章が雑なことが気になります。断筆が近づくころですとメタフィクションの最高傑作「虚構船団」が登場しますが、メタフィクションはやはりメタであって、文芸作品もエンタメのフィールドで捉らえる私にはややつらいものがあります。その点「パプリカ」は女性誌に連載されたこともあってか、トラディショナルな神話構造的作品なので安心して楽しめるのです。

 さてしかし内容は当時としては革新的であったろう(つまり21世紀の現在では設定自体は目新しくない)、メカによるサイコセラピーであり、夢が実体化するという、筒井御大でなければ陳腐になってしまう情景を精緻かつ狂気の筆で描いているからこそ芸術作品として成り立っているものを、アニメーションで具体化するというのはかなり危険性が伴うことだと思っていました。しかしその点は今監督×マッドハウスというチームは充分に課題をクリアし、小説の世界感を保ちつつ別種の作品として屹立させることに成功しています。恐るべしジャパニメーションの底力!映画版「アキラ」のクオリティをもっと現代的に変容させたような趣です。また音楽もややうるさいものの特定の色合いが無く映画音楽としてアニメの世界観とインテグレートされていました。元P-モデルの平沢進さんです。キャスティングの勝利ですな。「アキラ」は芸能山城組の音楽をBGMに用いたことで、土俗性と近未来カタストロフがミスマッチになってしまい失敗だったと思っています。

 原作の面白さのひとつは純粋SFの楽しさと別に、夢と夢の中の理想の女性、そしてオタクがサブキャラというシチュエーションから想像されるように、淫夢または一種のマスターベーション的愉楽を含有していることがあげられます。もちろんそれは読者が男であるからこそ、に限定されます。公開していた映画館のお客もその手のオタクおやじがほとんどでした。 先に原作は女性誌に連載されたと書きましたが、単行本で読んだ私はそのことを意識していませんでした。ですの映画で終盤、千葉敦子の淫夢内レイプヌード、最後にパプリカの昇天ヌードが見られるものの、原作がそもそもはそういうオヤジ相手でなく、女性を対象にしていたこともあってか、全体的には大変清楚な印象でまとめてありました。千葉敦子は戯画的なくらいイキオクレ風エリート研究者然として描かれているし(別に香山リカさんを指している訳ではない。原作を読んでいる時点では私は千葉麗子(古ッ!)をイメージしていた)、パプリカも絶世の美女ではなく、そばかすのあるようなキュートな風情で、つまりエビちゃんみたいな男目線を常に意識している「女の子力」オンリーで生きる寄生タイプではなく、自立して飯食っているOLさんがあこがれるタイプです。あるいは異様にバストの大きいぽっちゃり系=アニメ世界で童貞君が憧れる美女ではなく、あくまでスリムな雑誌のスチールモデル系とも言えるでしょうか。

SPE公式サイト

http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/index.html

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2006年12月20日 (水)

「のだめカンタービレ」の舞台

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2006年になりテレビドラマ「のだめカンタービレ」のロケで有名になった、洗足学園の溝口キャンパスを紹介します。うちの奥さんが「のだめ」のTVドラマにはまり(玉木宏のファンなんだそう)、この洗足学園の公開ロケに参加してきたんです。上野樹里には全く興味なく、ひたすら玉木さん(なんでサン付けしますのん、あんた?)のおっかけ状態です。韓流ドラマのおっかけおばさんを常にに否定するうちの奥さんですが、私には大同小異に映ります(^_^.) 一方、愚息の四谷大塚模擬試験は家の近所なんでこの会場を指定しており、ロケ見学と模試とまるで正反対のことが親子で同じ場所で体験しているという変な状況。私はある早朝愚息を引率していったので、その際にキャンパスを撮影しました。模試の最中なのでホールや教室の中には入れず、「のだめ」のオケが演奏しているホール内部などの写真は有りません。あしからず。

 一見ポストモダン風な設計ですが、1999年の竣工ですからポストモダンブームやバブルの熱狂とは無縁です。設計は日本設計。なかなかセンスのいい建築ですね。磨き上げられた大小の大理石の球がアクセントになり、床はM・C・エッシャーを彷彿とさせつつ、和風でもある篭目パターンの連続。外壁はイタリア産の手打赤レンガだそうです。清潔感がある一方赤レンガと茶の大理石で色彩が豊穣なため、昨今の汐留のオフィスビル街などの無個性な単調さとは一線を画しています。
もっと写真を見るなら表ほーむぺーじへどうぞ。

http://fw190a8.hp.infoseek.co.jp/article2/senzoku/campass1.html

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2006年12月 7日 (木)

サマータイム・マシン・カンタービレ

扁桃腺にかかり外に出ることはおろか、何か考えたり作業したりもできないので、知人に半年以上前に借りた映画「サマータイムマシンブルース」を見ました。

四国の田舎高校の「SF研究会」部員達に起こるタイムパラドックスものを三ひねりしたようなコメディ。「昨日」と「今日」だけのタイムトラベル物語。

あれ、主役が上野樹里ちゃんと瑛太くん、あと佐々木蔵之助、このひとは私の勤める会社の大阪本社で営業マンをやっていた人。1回だけ東京で同期の連中とあっているところを見たことがあります(知り合いとかでは全く無いですけど)。また制作には関連会社が当たっており、これも関係者の名前がエンドロールにでていました。国産映画で黴の生えていない監督さんをどんどん登用してる会社ですね。「嫌われ松子の生涯」とか「博士の愛した数式」、ちょっと前なら「下妻物語」とか。

上野樹里ちゃんと英瑛太くんといえば、今のクールで高視聴率の「野だめカンタービレ」のコンビじゃないですか。野だめはコミックも知らないし、ドラマもちゃんと見たことは無いのですが、このあいだうちの奥さんが、主役の玉木宏(さん付けしないと怒られる)を見たさに近所の溝の口にある洗足学園のホールロケに応募してエキストラをやってきたので、多少は知識が有りました。H社のT木さんもご覧になっていいるということで、クラシック・ファンだと結構な(^_^.)おぢさんでも見てるそうです。

 さらに上野樹里ちゃんは「スウィングガールズ」にも出ていたんですね。舞台が田舎であることや風景の美しさは「サマータイム~」にテイストが少し似てますね。でも「野だめ」に主演するまで全く気にもしてませんでした。どこにでもいそうな普通の子っぽい感じ(もちろん女優さんなんで普通の訳ないですが)が重宝されるんでしょう。

 で監督は?と思うと本広克行さん。1998年『踊る大捜査線 THE MOVIE』 、2003年『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』 、2003年『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』 、2005年『サマータイムマシン・ブルース』 、2005年『交渉人 真下正義』 、2006年『UDON』 の監督。監督自身には何の面識もありませんが」、「踊る大捜査線に見る組織論入門」を書かれた金井 壽宏さんの研修を受けたことがあり、それから邦画といえど馬鹿にせず三部作と、つこないだレンタルでスピンアウトの「交渉人真下正義」も見たばかりでした。フジテレビの局プロデューサーあがりと思っていたらそうではなく制作会社さんの所属だったんですね。金井先生から聞いた話から、日本の役所などの組織の奇怪さを熟知した硬派な監督かと思っていたら、そうではなく、この「サマータイム~」で描かれたような四国の田舎SFヲタクだったんですね。ただし私はガンダムを良くしらないので、その意味ではこの映画を熱烈に薦めてくれたマクタロウさんhttp://www.lighthill.org/nohohon/

と同じレベルの楽しさは共有できなかった訳です。「踊る〜」は「機動警察パトレイバー」、「サマータイム〜」は「うる星やつら」、「UDON」は「立喰師列伝」の実写版と自分で言い切ってしまうのもすごいというか変というか?模型つながりでダッズさんも制作協力していたようですし。

 というわけで「サマータイムマシンブルース」の本題には全くふれず、ただ単に知ってる人が多少かかわっていた、と言うだけの中身の無いネタでこの項、終わりです。ちなみにタイトルはザ・フーやMC5の演奏した「サマータイム・ブルース」と「タイムマシン」の合体でしょうね。ゴジラがクジラ+ゴリラであるように。

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2006年10月 9日 (月)

24とその昔のアメリカのTVドラマ

 ちょっとやばいです。なぜかというと、テレビドラマ「24」のシーズンなんとかを地上派で放映しているのに、はまりつつあるからです。前のシーズンまではプライベートな時間がないことと、きっかけが無いため、無視していたんですけどねえ。はまったら、24回全部みなければ気がすみませんものね、こりゃ、寝る時間が無くなってしまいます。

 「事件はリアルタイムで起こっている」、これ、マーケティング的に良く考えた仕組みですよね。1クール24回(日本は23回とか22回とかだんだん短くなってきてますが)、毎回ものすごい緊張感の連続で一種の麻薬効果を発揮しています。薬物と違うのはたぶん後遺症が残らないことでしょう。同時に見終わったら頭の中には何も残っていないということでも有りますが、考え出した人、すごいです。しかもそれをアイデアだけでなく、ちゃんとドラマとして成立させちゃうのがまたすごい。日本だとアイデア倒れで破綻しちゃうだろうなあ。

 こういう仕組みって、似たようなものは日本では無いですが、発明の斬新さという点で探すと何とか比較できるものといえば、あの肌ぶつぶつ親父編集長(元、ですが)の作った「LEON」でしょう。あの雑誌は女性版「NIKITA」と並んで、ほとんどプロダクト・プレースメント(雑誌の記事や映画などコンテンツの中に、広告したい商品が登場する手法。ハリウッド映画でもやたらトヨタ・レクサスが出てくる映画が有りますでしょう?あの手法です。)のために有る様なもんだと思うのです。

 ただし「24」はそういう広告の戦術ではなく、崩壊しつつあるテレビ視聴再生のための、テレビ番組そのものを救済するために考案された戦術だと思います。しかし、そういう手の内が透けて見えても、正直言って面白い。病み付きになります。これは日本のテレビ局がつくるドラマのレベルをうんと超越してますね。 だから、かしこい日本の広告会社は「24」というコンテンツを目いっぱい広告に使ってます。日本のテレビドラマじゃなくてね!

 さて、広告の話じゃなく、コンテンツの話に戻って考えてみれば「ビバリーヒルズ高校白書」だとか、「ER」とか最近でもアメリカには優秀なTVドラマシリーズが多く存在します。タレントに頼りきったり、特定の脚本家におんぶに抱っこという日本のテレビ局とは違い、アメリカのTV界には、ハリウッドとは別のプロフェッショナルな制作システムが連綿と機能してるんですね。だからあこぎな戦術優先としか言いようの無い「24」でも、ちゃんと楽しめる演出が可能になるんでしょう。

 さて、私自身はと言えば、過去にはまったアメリカ産TVドラマは鬼才デヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」、そしてロズウェル事件を大胆に解題した「X-ファイル 」の二編でしょうか。根がお子ちゃまなのでリアルなドラマはだめなクチです。これら90年代初期のTVドラマは戦術的要素も無く、作家主義がまだ強かったですね。どっちも結局破綻して終わってしまったですけど。

 「ツイン・ピークス」は1990年開始ですから、まだ私も独身時代ですよ。毎晩の残業にもかかわらず、アパートで毎晩見てました。だって独り者だもん、時間はいっぱい有るもんね。しかしカイル・マクラクランはどーでもいいとして、あのたくさんの女優陣、その後TVの世界から映画界に転進はしたものの誰も大成しませんでしたね。「世界で最も美しい死体」(※映画ブラック・ダリアのコピーはこの真似です)ローラ・パーマー役のシェリル・リーは、これまた鬼才 ジョン・カーペンターの「ヴァンパイア最後の聖戦」で、よれよれ娼婦役で出てました。往時の見る影も無く。シェリリン・フェンはマドンナ似の風貌からか、その代役的に?「トゥー・ムーン」をはじめ、B級の獣人SF映画などで、結構すぐ脱いじゃう女優ですが、やはりTV女優に戻ってしまいました。ララ・フリン・ボイル はラックスのCMに出たのでご存知でしょうが、ほとんどがま蛙のような声の魔女と化してしまいました。桑原桑原。一番かわいくてファンだったメッチェン・エイミックもまともな映画はほとんど無くB級ばっかりだったようで、なんとERに出てやはりTV戻りになったようです。ジェームズ・スペイダーの「水曜日に抱かれる女」でヌードを披露してますが私はYouTubeでしか知りません。そのほか、デイヴィッド・ドゥカヴニーやヘザー・グラハムなども出演していたそうです。

 「X-ファイル」はリンチとは違うアプローチですが、毎回謎を残して分かりやすいオチには絶対なりませんでした。1994年から日本で公開されました。しかしデイヴィッド・ドゥカヴニーもジリアン・アンダーソンもその後ぱっとしませんね。TV俳優はやはり壁が有るんでしょうか。

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2006年7月10日 (月)

恐竜百万年

衛星放送で懐かしの名画「恐竜百万年」をやっていました。定番「ティラノザウルス(ケラトサウルス?)VSトリケラトプス決闘シーン」や「とかげの実写恐竜風」、「亀実写?アーケロン」などのスチール写真は、60年代の少年マガジンの巻頭特集で目に焼き付いていましたが、本編をちゃんと見るのは初めてでした。
 それで分かったのですが、ラクウェル・ウェルチの主演女優はもちろん知っていましたが、主演男優がチャールトン・ヘストンだとばかり思い込んでましたが全くの別人。考えてみれば、ハマー・プロのバッタ映画にチャールトン・ヘストンが出るわけないですね。そのジョン・リチャードソンですが、同じハマーのマリオ・バーバ監督の「血塗られた墓標」といったB級映画に出ていらっしゃるようです。
 それからラクウェル・ウェルチ以外にも水着姿(毛皮だけど)のおねいさんが割といっぱい出てくること。黄金の3B(Beauty Beast Baby)のうち2B(獣は恐竜です)が出てくる安直娯楽作品なんですが、いちおうストーリーらしきものは有ります。好戦的な部族内争いに負けた主人公が放浪し、金髪の平和主義部族にたどりつき、そこでラクウェル・ウェルチに出会ってさらに放浪するというビルドゥングス・ロマンにはなっています。ハリーハウゼンの特撮も部分的だし、SF特撮ものでは無かったんですね。ラストは自然の驚異・火山の噴火のため両部族の争いも無意味になってしまうという訳で、全体のノリはベン・ハーや十戒に近い「スペクタクル映画」だったということです。
 さてとかげの実写恐竜とシンクロした訳でもありませんが、同じ日に愚息が小学校でかなへびを捕まえてきました。最近教室でかなへび捕獲と飼育が流行っているらしいです。とかげと違い金属色光沢がなく茶系で地味ですが、しっぽはトカゲより長いぞ!Kanahebi

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2006年7月 8日 (土)

映画ダ・ヴィンチ・コード

 映画版ダ・ヴィンチ・コードを見てまいりました。アクションとかミステリのようなエンターテインメント小説は普段あまり読まないので、ダン・ブラウンの原作を読んだのは、お安い文庫版が出てからでした。このタイミングがとっても微妙でして、「この時点で既に情報として映画版配役の主だったところ、すはわちラングドン教授=トム・ハンクス、プリンセス・ソフィ=オドレイ・トトゥ、ファーシュ警部=ジャン・レノという役者のイメージがすでに刷り込まれた状態で、原作を読む・でもまだ映画は見ていない」、という珍しい状態になったのでした。普通原作を先に読んでから映画を見ると、自分で作り上げたイメージがずれたりして大抵がっかりするものですし、逆に映画を見てから原作を読むと、ギャップが有りすぎて違和感を覚えたりするものですが、今回の私はそのちょうど中間状態だった訳です。
 結論を言えば、そのせいでとっても退屈な映画でした。だってストーリーはあらかた頭に入っているので、誰が裏切ろうが、どんな場面に移行しようが驚きは無いのですよ。しかも長い長い原作を2時間強にダイジェストしているのですから、味付けは薄い訳だし…。結局あの教会ってあんなに綺麗だったのねえ、といった観光映画に過ぎなかったです。もちろんそれは私にとってであり、監督のロン・ハワードが凡人だからなのか、主役のトム・ハンクスが大根だからなのか(私、実は彼が嫌いです)は分かりませんです。原作を読んだ際にはウンベルト・エーコ原作の映画版「薔薇の名前」みたいな宗教・歴史ベースのミステリ味に近くなるかも?とも想像していましたが、ハリウッドでの全面映画化ではそれは望むべくも無かったのでした。
やっぱり小説、映画はそれぞれ別の楽しみ方をしたほうがよろしい、という至極当たり前の結論になってしまいますね。Da

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